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2016.01.05(Vol.077)
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こんにちは、メルマガ 「こんぱす」です。
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中国事情~上海の風Ⅱ ■ 第76回 □
http://www.captain-inc.com/chugoku.html
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皆さんこんにちは、中国保険ブローカーの嶋倉です。
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今年最後は次のテーマでお送りします。
私は初めてに来る前、何となくこの国は自転車が大量に走っているイメージがありました。恐らく幼い時に見たテレビの影響でしょう。
この「中国=自転車」のイメージを持っている方は結構いるのではないでしょうか。
しかし、上海に来てみると自転車はほとんど走っておらず、その代わりに「電動バイク」が道路の脇を占拠して走っていました。
日本ではあまり馴染みのない電動バイクですが、要は日本の電動自転車のバイク版だと思っていただけると分かりやすいです。
日本の電動自転車は走行のアシストをするもので、決して自動で走るものではありませんが、電動バイクはその名の通り、ハンドル操作だけで自動で進みます。1回の充電で走行可能な距離は20~80kmで、スピードも速い物だと時速60km以上になります。
以前、青島に住んでいた時にはあまり見かけなかった電動バイク。
上海ではかなりの台数が走っています。この2つの都市の差は坂道の有無です。上海はご存じの通り、長江の土砂が堆積してできた平地です。
その為、坂道はほとんどありません。一方、青島は至る所に坂道がある
ため、さすがに電動バイクでは馬力が足りません。それどころか自転車をこいでいる人もあまり見かけません。
上記の理由で電動バイクが普及した上海は、街としてもその前提で開発をしており、大きな道には電動バイクや自転車が走る専用道路があります。そして大きなマンションの地下駐輪場にはバイクが充電できるようコンセント設備も完備されています。当たり前のようにありますが、中国のコンセントは質が悪い物が多く、地下で発火でもしたらどうするのかと不安になります。
そして、実は電動バイク用の保険も販売されています。自動車保険で言うところの任意保険的な内容で、「第三者賠償責任保険」などが主流です。
なぜ、このような限られたニーズに対する保険が成り立っているかと言うと、それだけ事故が多いからです。電動バイクが歩行者を轢いてしまう場合の他に、自動車との衝突事故も良く見ます。上海に住んでいると、一度は電動バイクに轢かれそうになった経験がある方が大半だと思います。
そんなに事故が多いなら、日本同様に禁止してしまえばいいのではないかと
思いますが、電動バイクは上海の街に欠かせない存在になっているのも事実です。日本以上に発達したデリバリーシステムを支えているのは間違いなく電動バイクですし、郵送物なども電動バイクに乗って配達員がやってきます。
様々な問題がありますが、上海市としても、電動バイクへの規制を整備し始めており、違反している車輌は容赦なく没収されています。私個人的には免許制にして、台湾のように原付を普及させればいいと思います。
いかがでしょうか。電動バイクは上海には欠かせない存在ですが、今後どのように発展していくのか。楽しみですね。
それでは今月はこのあたりで失礼します。
良いお年を~
「空気の悪い河北省に行ってきました、夕方ではありません」
明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いいたします。
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