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2015.4.30(Vol.071)
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こんにちは、メルマガ 「こんぱす」です。
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中国事情~上海の風Ⅱ ■ 第70回 □
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皆さんこんにちは、中国保険ブローカーの嶋倉です。
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「海外旅行保険の必要性①」
ほとんどの企業が駐在員に対して手配している海外旅行保険。
それは中国で仕事(生活)をする上で、リスク管理の1つに過ぎませんが、
重要性は極めて高く、不可欠な要素です。今までこのメルマガを通して
こちらの様子をお伝えしてきましたが、今回は駐在員たちが実際に
どのような生活をしているかをピックアップし、再度、海外旅行保険の
必要性について書きたいと思います。
まず、こちらにいる日本人の保険の加入状況(パターン)を以下にまとめます。
① 海外旅行保険(傷害・疾病カバー) + 健康保険
② 海外旅行保険(傷害事故のみカバー) + 健康保険
③ 現地の医療保険
④ 日本の健康保険
⑤ 無保険
※①~⑤は安全な順番に並んでいます。当然ながら海外旅行保険に
入っていることが一番好ましい状況で、無保険はそれだけ生活にリスクを伴います。
見ていただければわかる通り、全ての人が保険に加入しているわけではありません。
それぞれについて少しだけ説明します。
私も日本にいるときは知りませんでしたが、日本で加入している健康保険は
海外で病院に行った場合でも使うことができます。手続きは少々面倒ですが、
後に日本で治療を受けた場合と同額相当が返ってきます。
そのため②と④のような状況が成り立つわけです。③は現地(中国)で
採用された人たちが無保険状態を避けるために加入しています。
日本で生活をしていて、そこまで大きな健康上の危機に直面することは無い
と思います。
しかし、こちらに派遣された駐在員たちはそうはいきません。“特に上海は”ですが、
圧倒的に日本人が多く、以前ご紹介したようにタクシーが安く、何時になっても家に
帰れるため、日本にいるときとは比べ物にならないくらい外食(会食=飲み会)が
増えます。自分でセーブすればいいと思うかもしれませんが、多くの日系企業では
人件費の高騰により駐在する日本人を減らしている時代です。
家族帯同者はともかく、単身者は上司や取引先にお誘いを受ければ断りにくい
はずです。では家で自炊をしていれば安全なのか。それもYESとは言い切れません。
なぜなら、売られている食材の安全性に疑問があるからです。
そうした食の問題の他に、大気汚染問題、無秩序な交通事情など、
日本とは比べ物にならないぐらい危険な環境で仕事をしているわけです。
つまり、海外旅行保険は中国で仕事をする上で絶対必要条件になると思います。
これがあるのと無いのでは、普段の心持ちが全く異なります。
では、なぜ前述した様な保険的に不十分な人がいるのでしょうか。
それは保険をかけていない企業があるからです。
そもそも、中国へ人を派遣し、駐在させるのであれば海外旅行保険を付保して
あげるのは企業としての義務だと思います。
しかし、そうならないのには訳がありました。
私の考える“その理由”については次号でお送りします。
それでは今月はこのあたりで失礼します。
「エレベーターの故障なんて日常茶飯事。
30分ほどこの状態で閉じ込められました。」
※ 海外旅行保険
責任期間(保険期間)中に発生したケガや病気に対しての補償。
駐在員および帯同家族向けには、企業は海外旅行保険企業包括契約
に加入するのが一般的。
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